株式会社を設立するメリット4 − 数字の魔術!
ここでまたまた質問です。
無駄な電気を使わないようにして1日100円の電気代を浮かすことができるようになりました。1日100円の電気代を浮かすことができると40年間でいくらお金が浮くでしょうか?
実際に紙と鉛筆を使って計算してみてください。
解けましたか?
この問題はかなりレベルが高くて難しかったと思います。
さて、答えは…
100円 * 365日 * 40年 = 146万円
(うるう年は考慮していません)
と答えた方。残念ながらはずれです。
もし、あなたが1日100円節約できて、40年後に手元に146万円しか残っていなければ、あなたは40年間で約9,850万円という大金をドブに捨てていた計算になります。
何故だか分かりますか?
1日100円を利率15%で毎日投資していれば40年後には1億円になっているからです。
40年に渡って利率15%を運用し続けることなんて無理だってお思いですか?
しかし、企業は自己資本に対して最低15%を運用するというのが前提になっています。
まぁ大手企業さえも赤字を出し続けている現在の日本では確かに40年間15%の利率を運用し続けるというのは至難の業で、世界中でこれを40年間に渡ってやり続けたのは世界一の企業であるアメリカの「ウォルマート」くらいでしょうか?
では、利率5%ではどうでしょうか?
利率5%だと40年後には約5,000万円が手元にある計算になります。
利率5%も無理ですか?
それは絶対にありえないと思います。
というのはオーストラリアでは定期預金の利率が5%を超えていますし、ニュージーランドにいたっては利率が約6%あるからです。
みなさんは複利という言葉を聞いたことがありますか?
銀行や証券会社に行けば目にすることがあると思いますが、その意味を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか?
単利と複利とを混同してしまっている人をよく見受けます。
2002年の年末に人気お笑いグループのナインティナインが人気アイドルグループ“SMAP”のリーダー中居君を連れて日本全国を旅するテレビ番組がありました。嫌がる中居君を強引に連れて行くときにナインティナインの岡村さんが言った決めゼリフが
「金返せ!」
でした。3年前の同じロケの最後に中居君に渡すはずだったギャラの100万円がアクシデントで川底に沈んでいくときに、中居君が高性能マイクをつけたまま川に飛び込んで壊してしまい、そのマイクの代金30万円が未払いだと言うのです。岡村さんがいうには30万円に“といち”(10日で1割)の利子がついて元金と利子合わせて358万円になっているので、その返済がいやなら今回の日本全国を周るロケに付き合えというものでした。
何か変ですね?
10日に1割の利子で30万円の元本が3年間で358万円…
そうです。これは以下のように
30万円(元本) + 30万円 * 0.1(利子) * (365日 * 3年 / 10日) = 358万円
と利子を単利で計算しているのです。
中井君が返さなくてはならない本当の金額は
30万円 * (1.0(元本) + 0.1(利子)) の109.5乗 で 98億円 です。
何千万人という日本中の人が見ている年末の全国ネットの特番ですら単利と複利を勘違いしているということです。
358万円と98億円… この2つの金額には2,723倍もの差があります。
この複利こそが で一部の金持ち、優良企業が使いこなしているお金に関するテクニックです。
金持ちが金持ちであり続ける理由、世間で高い評価を得続ている優良企業の理由の1つはそういう人たちは複利の意味を理解し、投資効率というものを常に頭の片隅において行動しているからです。
よく「金持ちはけちだ!」と言いますが、その人たちは今手元にある1万円が30年後には17万円になるのを知っているからこそ1円のお金も無駄にしたがらないのでしょう。
あの20世紀最大の天才学者アインシュタインも言っています。
「数学における最大の発見は複利である」
と。
それでも、みなさんはお金を無駄使いすることができますか?
<1万円を以下の利率で運用すると…>
10年後
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20年後
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30年後
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40年後
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年利5% |
16,300円
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26,500円
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43,200円
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70,400円
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年利10% |
25,900円
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67,300円
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174,500円
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452,600円
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年利15% |
40,500円
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163,700円
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662,100円
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2,678,600円
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年利20% |
61,200円
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383,400円
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2,373,800円
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14,697,700円
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年利30% |
137,900円
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1,900,5000円
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26,200,000円
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36,118,900円
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